英語学習メンタル

今目的が決まっていなくても大丈夫!英語を学習する目的について考える

英語学習において正しい学習方法で継続していたとしても、そのままのモチベーションをキープしたまま上達していくことは難しいと思います。

これは具体的なビジョンが無いことが原因であることが多いです。

英語の勉強はマラソンのようなものだと過去の記事でも書きましたが、いったい何キロ走れば良いか知らされていないような部活動の走り込みはきついですよね(実際に経験された方もいるかもしれませんが。。)

今回は英語学習における目標設定について書いていきたいと思います。

なぜ英語学習に置いて目標が大事か?

私は英語学習における目標設定の重要性は大きく以下の2点だと考えています。

  • モチベーションの維持
  • あなたにとって重要な学習に集中できる

モチベーションに関しては前述した通りです。

先が見えない学習は辛いので、どこまでやる?を明確にしていきましょう。

2点目の「重要な学習に集中できる」に関して、あなたが目指している英語ができる人のイメージによって学習の仕方が変わってくるからです。

目標の前に目的を設定しよう

この「あなたが目指している英語ができる人のイメージ」ですが、これは目標というよりは目的と言った方が近いです。

目標と目的の違いは何かをすごくざっくり言うなら

  • 目標:達成したかどうか?が明確にわかる指標がある。目標の達成や進捗によって常に変わっていくもの
  • 目的:なりたい自分のイメージ。指標は無くても良いが、イメージが具体的になっている方が良い。

という感じです。
例を挙げると、映画が字幕なしで見られるというのが目的で英検1級に合格が目標に該当します。

目的が無く目標だけで動いてもある程度のレベルに到達することは可能ですが、いざ目標を達成したときに次に目標を設定することができずそこで辞めてしまうということがあります。

まずは目標設定の前に、英語を学習する目的について考えていきましょう。

英語学習の目的を決める

目的はいったいどう設定すれば良いでしょうか?

これには「妄想する力」が非常に重要です。

英語がペラペラである自分というのが漠然としたイメージであった場合、誰を相手に話しているのか?

話すスピードは?発音はどんな感じか?(ネイティブで参考になる人がいればその人のイメージでも良いですね)

分からない単語はどうやって伝えているか?スピーキングだけで読み書きはどうなっていたいか?

などをもっと詳しく妄想力を使って生々しくイメージすることです。

映画を字幕なしで見るがイメージだったら、「どんなジャンルの映画か?」「誰がでている映画か?」「誰と見たいか?(外国人の友達、恋人など)」といった感じで、より現実的なビジョンを作っていきます。

このイメージにより学習の方向性が固まりやすくなります。

「英語がペラペラ」だけではスピーキング主体にしかならないですが、ビジネスで使用したいであればビジネス用語や丁寧な言い回し、文法もあまりくだけすぎないようによりしっかり学ぶ必要があるでしょう。

また、自分が働いている業界まで絞り込めば、その業界でよく使われている単語も学習範囲に自ずと入ってきます。

映画であればリスニングが主体になりつつ、誰かと一緒に感想を話したいのであればスピーキングも必要になりますが、これはフランクな会話なので日常英会話レベルで十分でしょうか。

映画はリスニングと単語力に相当高いレベルを要求されるので、学習時間の多くはこちらに費やす形になるでしょう。

目的を設定して学習の方向性を作ることで、この後の目標設定がずっと簡単になってきます。

さしあたって明確な目的が無い方の学習プラン設定

とはいえ、ここで特になりたいイメージがそこまで出せない方もいると思います。

私もかつてそうだったのですが、この自分のイメージってある程度学習が進んできて初めて自分が何に興味があるか?が見えてくるものだったりします。

まだそこまで目的はなくとにかく今より上達したい、という理由でも最初は良いと思います。

その場合でも仮でも良いので目的を設定しておくと良いです。

目的を仮で設定する

私がおすすめするのは「英語をビジネスで使用する」をひとまず仮の目的にすることです。

ビジネス英語が学習の目的におすすめの理由

なぜか?というと、前述した通り文法力も鍛える必要があるのと、打ち合わせで会話を想定したスピーキング・リスニングスキル、メールやチャットでのライティングスキル・リーディングスキルも入ってくるので4技能がバランス良く鍛えられるからです。

それでいて意外とハードルが高く無いのもポイントです。

もしあなたのビジネスがアメリカやイギリスなど英語ネイティブな国だと確かにハードルは高いのですが、実際には多くが「ネイティブ以外の方と英語を使ってコミュニケーションをとる」ケースが多いからです。

こうなると互いに多少レベルが足りていないところも補いながら会話することができるので、要求されるレベルは想像よりずっと下がります。

英語力アップ以外にもメリットがある

もう一つビジネス英語をオススメする理由は英語力のアップ以外にあります。

ビジネス英語を目的とすると、目標はTOEICなどのスコアになります。

ここでBクラス以上と言われている730以上くらいのスコアを出せれば、履歴書にも書けるレベルと言えるでしょう。

730レベルでビジネスで即通用するか?と言われると実際は厳しいのですが、日本人の平均スコアで言うとだいたい上位20%あたりに入ります。

転職や現在の職場内の評価においてTOEICのスコアはアドバンテージになります。

TOEICのスコアなんて全く評価されない、という方もいらっしゃるのですが個人的にはそう思いません。

特に留学経験などの無い日本人がTOEIC730を取得するには数百時間の勉強期間を有します。

つまりTOEIC730以上のスコアを有しているということは「あなたが仕事の時間以外に数百時間を使って一つのことに努力し続けられる」という証明でもあります。

こういった努力を評価してくれる会社は必ずあるので、今の会社に不満がある、もっと評価されたいという意志がある方はTOEICを目標にしても良いと思います。

少し脱線しましたが、ビジネス英語を目的にすることによるメリットは大きいので非常にお奨めです。

まとめ

英語の目標設定の前にまず目的を設定しましょう。

  • 英語学習には目標設定が大事
  • 目標の前に目的を考えよう
  • 目的は妄想力を活かして具体的にイメージしよう
  • 特にイメージが湧かない方はビジネス英語を目的にしよう

私イタルは実際にビジネス英語を目的として設定したタイミングで、継続のスイッチが入りました。

実際に年収にも反映されるようになっていると実感しているので、本当におすすめです。

目的を意識して英語のモチベーションを高めていきましょう。