英語学習法

継続の前に重要な英語学習法の選び方

こんにちは。

本ブログのメインテーマ「英語学習の継続」ですが、その前提の話とも言える英語学習法の選び方について書きたいと思います。

正しい英語学習法を選ぶ

改めて言うまでもない事ですが、正しい学習法を選ぶということが上達にとって非常に重要です。

※ここで言う「正しい英語学習法」は、英語の4技能(リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング)をバランス良く伸ばし、CEFRのレベルを上げていくような学習です。
日常会話で外国人とコミュニケーションが取れれば良い、接客で定型的な表現を伝えられるために必要など、英語を使う目的が明確で限定的な場合は違う学習法も考えられます。

当たり前に感じるのですが、こと英語学習になるとこのシンプルな事が非常に難しくなってきます。

  • 選択肢が多すぎる
  • 1つのやり方ではマスターできない
  • 効果の無い学習法も多い

この辺りが、勉強方法の選び方を難しくしているところだと思います。

そのため、目についた所から手当たり次第に学習を進めてしまいがちです。

英語の学習時間は中級レベルになるまで、概ね1,000時間ほどかかる見込みです。

しかしこれは「効果的に学習を継続した場合のみ」です。

仮に聞き流しの勉強を1,000時間やり続けて英語ができるようになるのは、かなり厳しいでしょう。

従ってまずやることは、どうやって1,000時間勉強するか?を計画する事から英語学習をスタートする必要があります。

モチベーションが上がってやる気になった時にすぐに動き出したい気持ちは非常に分かります。

しかし、英語学習はマラソンのようなもの。

いきなり飛ばすとバテてリタイヤする可能性が高いので、しっかり時間配分を考えてからスタートしていきましょう。

効果の薄い学習法を選ばないところからスタート

先ほど書いた通り、英語の学習法は本当にたくさんあります。

世の中には既に教材が溢れかえっていますが、それでもまだ新しい本やコンテンツがリリースされています。

そのため、一見学習方法を選ぶのは難しい事に思えますがある程度手順にのっとって進めれば、大きく外す事なく正しいものを選ぶ事ができます。

まず最初のステップは「効果の薄い学習法を選ばない」事です。
これは慣れればすぐに見分けはつくようになると思います。

特に以下のような教材は要注意です。

  • 聞き流すだけ、などの○○だけでOKな本
  • 「○○日で話せるようになる」本
  • 「○○を英語で言えますか?」等の本

それぞれ解説していきます。

「〇〇するだけでペラペラ」系の本

聞き流しの教材が有名ですが、多読やシャドーイングなどもこれに該当する事があります。

多読、シャドーイングはそれ自体とても良い学習法です。

しかし英語の能力を構成する要素は多読やシャドーイングだけでは身につきません。

効果のある学習法というのは4技能のどれかを特に伸ばす類のものが多いです。

  • シャドーイング → リスニング
  • 多読 → 長文読解

もちろん単語力など、付随して学べることも多いですが、何か1つの勉強だけで上手くいくというのは考えないほうが良いです。

「〇〇日でペラペラ」系の本

ある程度本気の方がこれを選ぶことはあまり無いかと思いますが、あまりにもハードルが低い本は学習に入れない方が良いでしょう。

ある程度会話の内容が決まっていて定型的な話が多いのであれば、これらの教材で効果を実感できることができるかも、しれません。

とはいえ、深いコミュニケーションを取れるようになるためのトレーニングはこういった教材では限界があります。

「○○を英語で言えますか?」等の本

他によく目に付くのが〇〇って英語で何て言うの?みたいなタイトル本です。

これは全てが良くないとは言わないですが、効率の面で言うとやはり学習初期は避けた方が無難です。

例えば「さかあがり」や「7分丈」とかが英語でスラスラ出てきたとしてもそれを使う可能性は稀でしょう。

それよりもそういった単語が出てこなくても、手持ちの言葉で説明できる能力を身に付けた方がずっと使えます。

とはいえ、この類の本の中には良書も、あります。

例えばマーク・ピーターセンの「日本人の英語」は日本人が間違えやすい英語のポイントを詳しく説明しています。

基礎文法ができた後に読むと非常に参考になる本です。

こういう本は読み物的に学習の合間に挟むと良いと思います。

「正しい英語学習法」は限られている

4技能をバランスよく学び、前述した学習方法を避ければ大きく外す事はありません。

というより、多くの学習法をカテゴライズしていくと、大体以下のどれかに辿り着きます。

  • 基礎文法
  • 音読
  • ディクテーション、シャドーイング
  • 精読、多読
  • 単語学習
  • スピーキング
  • 発音トレーニング
  • 英作文

これらを順序立てて満遍なくやっていく、という事を意識していくと学習初期は一気に伸びていくと思います。

英語力とTOEIC両方をアップさせたいなら英語上達完全マップがおすすめ

学習方法に迷われている方に、おすすめするものを一つ挙げるならば「英語上達完全マップ」になります。

英語上達完全マップとは、初学者が英語中〜上級レベル(TOEIC900程度)になるまでの学習法を体系的にまとめたものになります。

単一の学習ではなく、

  • 発音
  • 文法
  • 音読パッケージ
  • 瞬間英作文
  • 精読
  • ボキャブラリービルディング

これらの学習を段階に応じて進めていく学習法になります。

私が英語上達完全マップをおすすめする理由

私の考えでは英語上達完全マップはそこまで、特殊な学習方法ではありません。

瞬間英作文は比較的ユニークで、英語上達完全マップで広まった学習法という感じはありますが、それ以外は良く知られている基礎的な学習方法です(多少のアレンジはありますが)

私がこの学習法をオススメするのは主に以下の理由です。

英語上達完全マップのおすすめポイント
  • 4技能の基本スキルが満遍なく鍛えられる
  • 実践向きの勉強法ではあるが、試験のスコアも上がりやすい
  • どこまで学習すれば、目標としているレベルに到達するのか?が分かりやすく、モチベーションが維持しやすい
  • コストがそこまでかからない。

この英語上達完全マップは学習ステージが大きく4つに区切られており、ステージ終了のタイミングでTOEICを受けると大体の予想スコアというのが記されています。

実際に私もこの英語上達完全マップに取り組み始めてから1年後にTOEIC755スコアを獲得した時、学習ステージとほとんど一致していました。

学習の目安があることでモチベーションも維持しやすいです。

また独学ではどうしてもスピーキングスキルが弱くなりがちですが、瞬間英作文というスピーキング用のプログラムがあるのも良いポイントです。

発音や文法も疎かにせず、寧ろ学習初期にしっかりとスキルを定着させるためのプログラムが組み込まれており、バランスよく英語力を鍛える事ができるようになっています。

基本的にスクールに通うようなプログラムでは無いため、コストのほとんどは参考書になります。

発音や文法書など複数の本を揃えるため、初期コストは多少かかりますがスクールに通う事を考えればずっとコストを抑えることができます。

参考書は自分にあったものを

非常におすすめの英語上達完全マップですが、一つ私が満足していない点を挙げるとすると、マップで紹介されている参考書があまり私の好みにマッチしていない事です。

これはどの学習法にも言えることですが、参考書やスクールは個人の好みによります。

私は英語上達完全マップで紹介されている瞬間英作文の本

  • どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
  • スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング
  • ポンポン話すための瞬間英作文 パターン・プラクティス

この3つの本を一通りやりましたが、最後の方はかなり苦痛でした。

理由は使われている文章がかなり事務的で自分に合わなかったからです。

「そのテーブルの上にあるペンは私のものです」のような文章を瞬間的に英語で言うのですが、実際にこんな面倒な言い回しするか?という感じがあってちょっと馴染めなかったです。

とはいえ、特にスラスラの方で関係代名詞が多く出てきており、この本でかなり鍛えられたと思っています。。

参考書はそのジャンルで色々出ているので、自分に合った物を選ぶと良いと思います。

文法書も体型的にしっかり説明しているものもあれば、あえて固い表現を無くし取り組みやすい構成にした「一億人の英文法」などの本もあります。

明らかに効果が薄そうな本は避けるべきですが、できれば事前に書店でざっと読んで見て、自分に合いそうかを買う前に吟味することをおすすめします。

まとめ

学習方法を継続は密接にリンクしています。

以下の点に注意して、効果的に学んでいきましょう。

  • 効果の薄いと言われている学習方法を避ける
  • 全般的に英語力をトレーニングしたい場合は、4技能をバランス良く鍛える学習法を選ぶ
  • 参考書は自分の好みに合ったものを事前に見た上で購入する